イベント
YOUTH CAMP
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| 開催日 | 2025年8月14日(木)~17日(日) ※宿泊室3泊4日 |
|---|---|
| 対象 | 中学生・高校生 |
| 参加費 | 18,700円(税込み) |
| 定員 | 20名 ※応募者多数の場合は抽選 |
「 YOUTH CAMP」は中高生を対象とした3泊4日間のキャンプです。
野外炊さんやキャンプファイヤー、川遊びなど、日常生活ではなかなかできない体験をします。
― キャンプの魅力はプログラムの体験だけではありません ―
キャンプで出会った同世代の仲間や、わくわくビレッジのボランティアリーダーたちと、3泊4日の間、一緒に過ごすことが " YOUTH CAMP" の大きな魅力の一つでもあります。
参加者は(応募者多数の場合)抽選となるため、ほとんどの参加者が誰も知らない状態で参加することになります。
誰も知らない中でキャンプに参加するということは、とても勇気がいることです。
そんな中で参加するキャンプだからこそ、学校生活とは異なった仲間と出逢いがあり、
学校とは違う新たな世界が広がるきっかけにもなると考えています。
YOUTH CAMPでは例年テントで宿泊をしていました。
しかしながら、昨今の夏の気温上昇を鑑み、熱中症や雷雨を避けて夜も安全に過ごすという観点から、今年から館内の宿泊室を使ったキャンプとなります。
キャンプなのにテントじゃないの?と思われる方もいるかもしれません。
私たちが考えるキャンプはいわゆるアウトドア活動だけをさす言葉ではありません。
もちろんアウトドア活動も行いますが、いわゆる「組織キャンプ」のことを指します。
「組織キャンプ」をすごく簡単にお伝えすると、
キャンプに目的があり、目的のために準備を行い、目的のためにプログラムを計画し、グループ活動や共同生活を通じて、参加者の様々な成長を見びくキャンプのことです。
テント泊は行いませんが、それ以外の時間が有意義になるようにするように準備して参ります。
宿泊室ならではの、楽しみもきっとあります。
この夏、わくわくビレッジで新たな仲間や新しい自分に出逢ってみませんか?
一以前のキャンプの様子はコチラ↓ (昨年度はテント泊です)
わくわくの森YOUTH CAMP | イベント | 高尾の森わくわくビレッジ (wakuwaku-village.com)
お申込み
往復ハガキ
6月23日(月)※当日到着分まで有効
開催報告
YOUTH CAMPでは、例年テントで宿泊をしていましたが、昨今の夏の気温上昇を鑑み、熱中症や雷雨を避けて夜も安全に過ごすという観点から、今年から館内の宿泊室を使ったキャンプとなりました。
1日目
例年の猛暑は今年も続いており、とても暑い環境でのキャンプ開催となりました。
初めてYOUTH CAMPに参加したメンバー、リピーターも含め、緊張した面持ちが見られ、開村式の後の生活のグループごとのグループタイムでは、まだ全体的に静かな様子が見られました。
一番始めに過ごしたレクリエーションの時間を通して、ぎこちなさはありつつも同じグループのメンバー同士で少しずつコミュニケーションを取っている様子が見られました。
昼食でグループごとにお弁当を食べた後は、グループだけで過ごす時間をもちました。当日の暑さもあり、この時間は全てのグループが館内の涼しい場所で過ごしていました。
午後は、「水リンピック」として、グループ対抗で水を使ったレクリエーションを行いました。
水は使っていますが、全てのゲームがリーダーのみ濡れる設計になっていました。
その後、チェックインをして宿泊室へ荷物を移した後、野外のテントサイトに移動をして、まずはグループごとにかき氷でおやつタイムとなりました。
その後のクラフトでは、「焼き板」と「バードコール」と「名札」を掛け合わせ、1人1つ自分の名札を作成しました。
夕食をレストランで食べた後は、「みなできさよ」(みんなで キャンプ さいしょの よる)として、グループごとにお題当てゲームを行いました。2日目夕食の野外カレー作りに追加する具材発表や、最後の夜に行うLNFP(Last Night Fire Party)で各グループが行う出し物のテーマを決めたりして過ごしました。
お風呂に入った後は、多目的室1という部屋に集まり、就寝まで各々自由に過ごす時間をもちました。
多目的室1を「集いの場」とし、みんなの自己紹介カードや、タイムテーブル、質問内容が日ごとに替わる掲示板などを貼りだしたり、遊び道具(折り紙・あやとり・けん玉・柔らかいボール・ギターなど)を置いて、関わりのきっかけとなる仕組みをつくりました。
1日目ということもあり、グループを超えての交流はあまり見られませんでしたが、それぞれがリラックスして楽しんでいる様子が見られました。
その後は宿泊室に戻り、メンバーはグループリーダーと一緒に1日の振り返りをしたあと就寝しました。
2日目
天気が良く、暑い気候の中で2日目は始まりました。
朝食をろんたん(レストラン)でバイキングを食べた後は、大型バスで「夕焼け小焼けふれあいの里」の中にある川へ向けて出発をしました。
バスは15分ほどの乗車時間でしたが、ずっとゲームや、心理テスト、キャンプソングを歌うなどして過ごしていたので、体感的にはあっという間に到着をした印象です。
少し開けた場所にグループごとに着替え用のテントを建て、準備体操をしていよいよ川遊びです。
お盆ということもあり、川には一般の方もたくさん居て混んでいましたが、グループのメンバーだけでなく、他のグループやリーダーに水をかけて楽しんでいました。
暑い日ではありましたが、川の水は冷たく、全身が濡れると寒くなるほどでした。
みんなが寒くなりすぎる前には、切り上げて、着替え用テントを畳んだ後に、おやつタイムとして当たり付きのお菓子を配り、当たりの人はもう1個お菓子を食べられるなどで、当たりハズレの結果で盛り上がっていた印象でした。
わくわくビレッジに戻り、濡れた服を干したりして、ろんたんで昼食を食べた後、午後はチョイスプログラムを行いました。
チョイスプログラムは、「水遊び」「おやつ作り」「カードゲーム」「たもプレ」の4つのプログラムがありました。
「水遊び」は、川遊びでさんざん水遊びをした後でしたが、水鉄砲や水風船で水をかけ合ったり、水のバケツリーレーをするなどで、全身ずぶ濡れになりながら楽しんでいました。
「おやつ作り」は、館内の調理室で夏にぴったりの「わらび餅」作りを行いました。味付けは、黒蜜きな粉わらび餅と生チョコ風わらび餅の2種類でした。
わらび餅粉と砂糖、水をフライパンに入れ、熱しながら混ぜていくと固まり、透明のわらび餅ができあがります。黒蜜ときな粉をトッピングしたら完成です。
生チョコ風わらび餅では、水の代わりに牛乳、そしてチョコレートを加えて混ぜ、最後にココアパウダーをまぶして完成です。
普段あまり作ることのないわらび餅の作業工程に新鮮さがあり、楽しそうに作っている姿が印象的でした。
味も美味しく、夏らしいおやつの時間となりました。
「カードゲーム」は市販のカードゲームで楽しもうというコーナーです。最初はババ抜きから初めて、「ワードバスケット」や「ワードスナイパー」「はぁっていうゲーム」など色々なゲームで楽しみました。
ワードゲーム系、演技系、スピード系など、それぞれのカードゲームで参加したメンバーが輝く瞬間が見られました。
「たもプレ」は、「多目的室1でプレイしよう」として、室内の涼しい環境で体を動かせる遊びを集めたものです。
室内用モルックや、卓球をモチーフとしたオリジナルスポーツで楽しみました。
「モルック」とは、筒状になった棒を並べて、そこに棒を投げて倒して得点を競い合うゲームです。試合は白熱し、何試合か繰り返し行うほど夢中になっていて、良い雰囲気でプレイをしていました。
卓球をモチーフにしたオリジナルスポーツでは、ホワイトボードを横にして台の上に置き、その上にピンポン玉を乗せ双方向から団扇で仰ぎ、ピンポン玉を相手の陣地で落としたら勝ちというゲームです。一見、地味ですが、ダブルスでの協力プレイが重要で、お互いの名前を呼び合ったりしながら白熱して楽しんでいる様子が見られました。
どのプログラムでも、グループの垣根をこえた交流が生まれていて、少しずつではありますが交流の輪が広がっていった時間にもなりました。
その後、チョイスの体制から、生活のグループに戻り、野外でカレーライス作りを行いました。
キャンプ2日目になるとグループのチームワークも向上していて、薪割りやカマド作り、調理など様々な作業を自然に役割分担して取り組んでいました。
作っている最中も、近くには他のグループのカマドや調理台があるので、作業をしながら違うグループのメンバーと話すなどして交流する姿が見られました。
カレーの基本的な食材は同じ物でしたが、1日目の「みなできさよ」の結果によってくじ引きを行い、グループごとに異なる食材も加えてオリジナルカレーを作りました。
食事の時は、他のグループのカレーも食べ比べしながら楽しみました。
夜は、ミニキャンプファイヤーを行いました。
短い時間ではありましたが、色んなメンバー同士が関われるようなゲームをしたり、少し照れるゲームに挑戦をしたりと、キャンプファイヤーの雰囲気だからこそ挑戦できるプログラムを楽しんでいる様子が伺えました。
入浴後、多目的室1に集まり、各々が楽しく過ごす時間となりました。
チョイスプログラム後に、多目的室1で使用できる遊び道具として「カードゲーム」が増え、他のグループ同士、混ざりながらカードゲームをして楽しんでいました。初日より、男女の関わりも増えた印象でした。
3日目
体育室4で朝の体操をして体を動かして1日が始まりました。朝食は、ろんたんでバイキングです。
3日目は夕方まで生活グループではなく、新たに男女混合のミックスグループを作り、過ごしました。
はじめはミックスグループ対抗で、レクリエーションを行いました。
この時に初めて交流するメンバー同士もいたため、初めはグループ内に緊張した様子が見られましたが、メンバーで協力をするゲームを行い、次第に笑いがたくさん生まれる時間となりました。
昼食は調理室でピザ作りを行いました。
ミックスグループごとに作るのですが、ピザの具材はドラフト会議方式で決めました。
希望した食材ではない物になったグループもいましたが、それぞれ創意工夫をして最終的にはおいしいピザを作り上げていました。
その後は、ミックスグループタイムの時間をとりました。体育室4でドッジボールを行うグループ、多目的室1でカードゲームで遊ぶグループ、多目的室2で人狼ゲームを行うグループなど、それぞれのグループが楽しく過ごしている印象でした。
かき氷をミックスグループで楽しんだ後は、生活グループのグループタイムで過ごしました。
LNFPの出し物の練習をしているグループや、準備が終わって遊んでいるグループなど過ごし方はまちまちでした。
夕食をろんたんで食べた後は、いよいよLNFPです。
テーマは、1~13までの「数字」で、各グループなんとかそのテーマにそった出し物を考えて、披露をしてくれました。
出し物はクイズやゲームなどグループごとに様々でした。
キャンプファイヤーは共に過ごした仲間たちと楽しむものです。
3日間をともに過ごした仲間たちとの関係性や想い出があり、LNFPをより楽しい雰囲気にしていて、最後の夜にふさわしいとても想い出深い時間となりました。
3日目の夜も、お風呂後は多目的室1にみんなで集い過ごしました。ミックスグループで過ごした時間が多かったこともあり、グループの垣根を超えた交流が多く見られました。
メンバー間で、多目的室1に集まるということがキャンプを通して当たり前になっていった印象でした。
4日目
朝食はろんたんではなく野外炊さんで「トルティーヤドック」を作りました。
また、座席や作業台もグループの固定はなかったため、自分のグループのメンバーと楽しみつつ、自然と他のグループのメンバーとも話しながら自由に食べている印象でした。
朝食後は、宿泊室の片付けをしてチェックアウトをしました。徐々にキャンプの終わりが近づいているのを感じる時間ともなりました。
片付けが終わったグループから多目的室1に集まり、生活グループだけで過ごすわけでもなく、話したいメンバー同士集まって各々のスタイルで過ごしていました。
途中で、多目的室1でゆったり過ごすチームと体育室4で体を動かしたいチームに分かれ、体育室4チームでは、男女混合でドッジボールをしたり、鬼ごっこをしたりして遊びました。最終的には、また多目的室1に集まり、昼食までの時間をゆったり楽しみました。
昼食のろんたんは、グループごとではなくキャンプ最後の食事ということもあり、メンバー全員が自由に席を選んで食事をとりました。席を選ぶ時から、みんな和気あいあいとした雰囲気で最後の食事を楽しんでいました。
食事の後は、SOP(さよなら おやつ パーティー)として、野外で簡単なパーティーを行いました。
そこでは、「モクテル」といって、カラフルなノンアルコールカクテルのシロップをミルクやジュースで割って飲むおしゃれなドリンクが作れる場所があったり、他にもかき氷を作れる場所、綿菓子機で綿菓子を作れる場所など、ちょっとしたお祭りのような雰囲気でキャンプ最後には、グループの垣根を超えた交流が見られました。
グループや男女、学年を超えた関係性作りは目指していた姿ではありましたので、メンバーたちが4日間で様々な交流をしていたことを感じることができました。
SOPの後は、生活グループごとに最後の振り返りを行いました。
最後に、キャンプで撮影した写真のスライドショーを見て、閉村式を行い、2025年度のYOUTH CAMPは終了しました。
最後に
昨今の猛暑の影響で、長年続いたテント泊を辞め、今年から宿泊室での寝泊まりという新たな取り組みもあった夏キャンプとなりましたが、誰一人欠けることもなく4日間のキャンプを終えることができて本当に感謝をしております。
テントサイトという同じ空間で同じ時間を共有する機会が失われることが危惧されましたが、「テント泊がない」ことをマイナスに捉えるのではなく、だからこその「つながり」の価値に再び目を向けることのできたキャンプだと感じております。
今年のYOUTH CAMPは、「お互いの価値観を尊重し合えるキャンプ」をひとつの目標としてキャンプを実施しました。
キャンプは出逢いの場でもあります。
メンバーもリーダーやスタッフも含めて初めて出逢った人ばかりで、しかも年齢も性別もバラバラな集団で過ごした4日間は大変なこともあったかと思いますが、学校とは異なる新しい価値観と触れ合う機会にもなったのではないでしょうか。
たった4日間という短い時間ではありましたが、参加していただいた皆様にとって、このキャンプでの経験が、何か1つでも成長をするきっかけ、選択肢や世界を広げるきっかけになっていれば幸いです。
リーダー・スタッフ共々再びメンバーのみんなに会える日を楽しみにしています。